過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの過剰摂取、ストレスなどが原因として考えられており、遺伝的な要因によって起こる「家族性高コレステロール血症」というタイプもあります。糖質や炭水化物の摂り過ぎ、アルコールの飲み過ぎは中性脂肪を増やしますし、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」が、LDLコレステロールや中性脂肪を増やす原因として注目されています。
また、脂質異常症は、ホルモンの分泌異常、糖尿病や腎臓病などの他の疾患、ステロイドホルモンや避妊薬によって起こっている場合もあります。
脂質異常症はこれといった症状がありません。LDLコレステロールや中性脂肪が増加すると動脈硬化を進行させますが、検査を受けない限り気づくこともなく、ある日突然、他の深刻な病気を発症します。中性脂肪が高い状態が続くと、激痛を伴う急性すい炎の発症につながりますし、糖尿病の合併も起こりやすいのです。
また、アルコールや脂肪、糖質を摂り過ぎると肝臓の細胞内に中性脂肪がたまり、脂肪肝になる可能性もあります。